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一歩一歩着実に、そして確実に進んでいきたい。

司法試験の憲法について

 司法試験の憲法は、最近の話題から問題を作っていることが多い。
 1年目は、タバコのパッケージにものすごい極端な警告文を強制させた問題だったし、2年目は元々は危険な活動をしていた宗教団体の施設の問題、3年目はインターネットのフィルタリング、4年目が遺伝子治療で、5年目がネットカフェと住所、6年目がグーグルマップの問題。
 どれも、その数年で大きく話題になった事項を取り上げて、やや脚色したりしながら、憲法上の問題点を考えさせる良問で、かつ難問だと思われる。

 ただまぁ、難問すぎるのが曲者だと思われる。
 どれも、難しい憲法学上の最新の論点を考慮して作られた(らしい)し、知ってる人は知ってるし気付くんだろうけど、普通に勉強していたら、ちょっと見たことがあるかもしれない、というレベルの問題点に過ぎない。

 そんな憲法について提示された司法試験の採点実感。
 http://www.moj.go.jp/content/000082799.pdf
 ※PDFファイル59ページへの直リン。憲法以外も全部入ってる。

 かなりハイレベルなことを要求しているかのように思える。
 それに、普通は書くよね、ってことを思いっきりボロボロに否定しているせいで、結局何をどう書けばよかったのか、全然見えてこない。
 受験生なら読み込むべきものだと思うけれど、これを読み込んで理解できるレベルの人なら、もうとっくに合格している、と思われる。
 どうしてこんな受験生に分かりにくくしたんだろう…とも思った。

 そのあたり、このサイトはすごかった。
 木村草太の力戦憲法 これ、アカハラだろ?(1)

 なんとなく、こう言っているのだろうなぁ、ということを、面白く楽しく、それでいて分かりやすく書いているように思った。
 きっとこうだろう、という解釈が一緒なだけかもしれないけれど…。

 でも、きっとこうなんだろうなぁ、と思う。 

 それにしても、行政法とか、刑事法とか、他の科目の採点実感を見ても、憲法の採点実感を見たときのような敵意は湧いてこないんだけどなぁ。
 どうして憲法だけはこうなっちゃうんだろうか。
 やけに難しい問題と出して、解釈の難しい採点実感を発表して、何がしたいんだろう??
 実務に出てから、憲法は全くと言っていいくらい使わないけど、憲法の感覚は大切だと思う。この問題で憲法の感覚を本当にチェックできてるんだろうか??
 処理能力やらニッチな知識やらを試すだけに思えてしまう…。
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プロフィール

author:弁護士 稲毛正弘

群馬弁護士会所属
法律事務所フラットにて執務中
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最近、よく年齢を聞かれます。
身体を動かすことは好きです。

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