「法科大学院(法曹養成制度)の評価に関する研究会報告書」に対するご意見の募集について総務省が、法科大学院制度についての意見を募集しており、これまでに提出された意見の発表が発表されています。
文科省や法務省じゃなくって、総務省というあたりがポイントですかね。
法務省と文科省は、法曹養成制度の関係でケンカしているはずなので。(法科大学院は大学院なので文科省管轄だけれど、司法の問題は法務省管轄。本当は法科大学院は法務省が直下に置こうとしていた…らしい。)
これまでの意見をざっと流し読みしましたが…。
法科大学院に対する批判的な意見がばかりだと思います。
法科大学院卒の弁護士として、
およそ新しい法曹養成制度は大失敗だと思っていますが、
法科大学院そのものがそこまで悪くはないんじゃないかなぁ、と思っています。
まぁ、必要か不要か、二者択一を求められたら、迷うことなく「不要」という方に票を投じますが。
法科大学院では、いわゆる「六法」以外の科目もそこそこ専門的に学べたし、実務家と直接触れ合える機会であって、法科大学院で学んだことが役に立つ場面も、この1年で多々あったので。
けれど、試験に直結させる必要は無いし、基本六法の科目を必修にする必要は無いし、更には、ソクラテスメソッドを神のごとく扱う必要も無い(このあたりは制度の問題か?)と思いますけどね。
「試験直結」「全科目=金がかかる」というあたりが悪いんじゃないですかね。
中の教授の方々は、
とんでもない人もいますけど、決して悪い人ばかりじゃないですよ。少なくとも、制度運営に直接携わっていない中小ロースクールの人は。