他のロースクールから、日本の明日の立法を担っている大物を招いての講演会があった。その講演会より。
結局のところ、どの科目に関しても、判例が重要であることは疑いようのない事実。ただし、判例とは拠って立つ理論的前提が異なるために、結論や用いる法理論が異なる場合もある。
では、どうするか。
ある事案に関して、一度は、判例のおかしい点なりを指摘して、それがなぜおかしいのか。さらには、だったらどうすればいいのか、というのを確実に論ずる。このような思考と表現が求められているらしい。
判例を勉強する事の重要性を改めて認識できたこと、それがどの科目でも変わらないと言えること。さらには、今まで、「なぜそのような議論があるのか」というのが見えなかった部分について、明確に認識することができた。
実際の問題に関しても、判例に現れた事件とはどう違うか。それについてどう考えるか、という視点はそれなりに有用らしい。そもそも、判例とその事案を理解していなければ、何が重要で何が不要なのかわからない事もある。
今日の成果はこういった点かな。思った以上に濃い話を聞けた。
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